デジカメ見聞録

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Camera Rawのプリセットとプロファイル

Camera Raw(やLightroom)にはプリセットとプロファイルという機能がありますが,プリセットと違いプロファイルはカメラごとにベースの色味を決めるものであり,当てても各パラメータ(値)が変わることはありません。

プリセットについては玉石混交のパックが販売されているほどですが,プロファイルについては自作方法などあまり記載されているサイトがありません。

そのため,あくまで手順のみですが,メモ代わりに記載しておきます。

 

①思う存分パラメータを調節する(色温度・色かぶり補正と露光量はいじらないほうがよい。キャリブレーションはプロファイルとしては登録できない)

②「詳細な画像設定」→「設定の読み込み」→不要なプロファイル(.xmp)は削除しておく(下記工程で.xmpファイルが2個作成されます。何度も作成しているとどれが何なのか分かりにくくなります)

③「プリセット」→「新規プロファイル(Altを押しながら「プリセットの作成」)」→名前を適当につけて「保存」(チェックなどは特に変更しなくてよい)(.xmp

④「編集」→「プロファイル」から③で作成したプロファイルを選択

⑤変更されたままの各パラメータをデフォルトに戻す

⑥「詳細な画像設定」→「設定を保存」→【プロファイル】【彩度】【ディティール】(【キャリブレーション】)にチェックを付けて「保存」(デフォルトだと彩度とディティールが調整されてしまうため)→適当に名前をつけて保存(.xmp

⑦「詳細な画像設定」→「Raw初期設定を設定」→マスターを「プリセット「***(⑥でつけた名前)」」に変更

これで毎回指定したプロファイルを当てた状態でRaw画像を開くことができ,パラメータはデフォルト(ゼロ)のままのはずです(もしパラメータが変わっていれば⑥⑦をやり直してみてください)。

 

Nikonにはピクチャーコントロールという気の利いた機能があり,Nikon公式のPicture Control Utilityのほか,Nikon Picture Control Editorというサイトからダウンロードや自作することができますが,

それらを当てて撮影したRaw画像を色味そのままに現像するには,原則NX Studio等のNikon純正ソフトが必要です。もしAdobeソフトで現像したい場合は,一度TIFF等に変換してから開く必要があります。

これが,上記の方法でプロファイルを作成しておけば,Adobeソフトでもある程度再現されたカスタムピクコンの色味で現像をスタートすることができます。「ある程度」というのは,Adobeソフトのカメラプロファイルですら微妙にオリジナルのカメラのプロファイルと異なるので,完全再現は難しいだろうということです。

もちろん素直にNX Studioを使えばいいという話もあるのですが,どうしてもAdobeソフトに比べたらモッサリ感は否めず,現像でできることもAdobeソフトのほうが多いです。

もし誤りやコメントがあればぜひ教えていただけると幸いです。